澤木さんのこと。


会えば絶対に言われることは分かってるのに。

それでももしかしたら・・そんな変な期待をしてしまう。

優しいお母さん、なんてもうどこにもいないのに。

それでもね

繋がってるって思いたいんだよ。


「っく..澤、木さん」


拭っても拭ってもぽたぽた落ちる涙。


「さわ、きさん」



届かない名前を何度も呼んで

朝まで涙を流していた。



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