Love syndrome〜溺れるように惹かれていくんだ〜





「盛り上がっているところ申し訳ありませんが、早速話に入りませんか?」


感情を抑えるように、高野課長はそう切り出す。
その後その声に促されて、私たちは名刺の交換を行い本題に入った。


………まさかこんなところで会うなんて。


私は打ち合わせ中、明らかに私を見てニコニコしている涼平さんを直視できなかった。






「―――では本日はこの辺で。次回までに見積書をお願いいたします」


相手の上司がそう話をまとめ、打ち合わせが終わったところだった。





< 79 / 138 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop