Love syndrome〜溺れるように惹かれていくんだ〜
相手の上司は高野課長を連れてどこかへ行ってしまい、必然的に部屋には私と涼平さんだけが残ってしまった。
課長たちがいなくなった次の瞬間、涼平さんは私の隣に移動してくる。
「いや〜、俺が大学卒業して以来だね。まさかまた会えるなんて思わなかったよ」
「…そうですね」
私が視線も合わせずにそう答えると、涼平さんはニヤリと笑いながら私の肩を抱く。
私はその瞬間身体を強ばらせたが、涼平さんは気にすることもない。
「………しかし、詩穂ちゃんまた綺麗になったよね」
そう言ってじりじりと寄ってくる涼平さんに、私は抵抗することもできなかった。