(´Д`)
「最近、幸子ちゃん
やつれてない?」
「死んでやつれるとかあんの?」
「うーん、というか元気がない?
やっぱり仕事つらい?」
「べつに」
「心配だわ」
「大丈夫の
すっとこどっこい」
私はサユリにぐっと
親指を突き出して
ブルーホールの中に飛び込んだ。
下界の地面に着地する。
渦巻きの酔いはもう慣れた。
ここはワンルームマンションみたいで
部屋の中はカーテンが締め切り
薄暗く物が散らかっている。
そこの隅で人形のように
座っている女の人。
「死にたい…」
ぽつりと零す。
手には剃刀。
私は窓によりかかり
彼女と対峙する。