School
教室に行かずに、屋上に走って行った。

「ちゃっす」

西宮君と藤田さんの姿。

自然と足が退く。

西宮君はタバコ臭くはなかった。

「みっきーと欄のおかげで禁煙。」

「タバコ代、浮いたなら貯金しよ?」

「っ…そうだな」

二人して赤面して、バカみたい。

「いたーっ!」

楓がバーンと戸を開いた。

「みっきーも欄も西宮もサボるなーっ!」

西宮君は腕時計をチラッと見ると笑いだした。

「授業中に来てるお前は?」

「いいから。さっさと授業行け!バカ!
みっきー、行こう?」

「欄、行くか。体育だ。」
「あ、うん」

二人は楓の言った事を素直に聞いた。

楓は楓でぐいと私の腕を引く。

「行かない…」

正確には行きたくない。

「何で?」

「怖いから…先生に学校来る時に会った。
腕をおもいっきり振り払ったし…」

「はや…先生の授業今日ないよ。今から体育だし、
体を動かせば気分転換になるかもよ?」

「………行ってみようかな」

楓の言葉は私の気持ちまで動かす。

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