School

竹田と私

学校につくやいなや

罵声を浴びた。

「光様フルなんてサイテー」

何人か集まった女子生徒。

この前先生見て騒いでたくせに…。

「竹田君のこと?」

「そうよ!今日は学校来ないのよ」

ズイと一人前に出て言う。

「私に言われても…」

「光様の心に傷負わせたのはあんたなのよ?」

押さえきれない感情が爆発した。

「いきなり付き合えって言われて付き合わされた私はとんだ迷惑なんだけど」


「光様のご好意を…迷惑だなんて」

怒りが込み上げてる様子の中をかき分けるように欄が来た。

「邪魔」

そして一緒に宮田君が来た。

朝からベタベタしてる。

「朝から修羅場ってるね」

「何よ!バカップル」

「バカっつた?」

にっこり微笑みパキパキ手を鳴らす欄。

「バカップルだって、欄。行くよ」

「怒りが…収まらへん」

一歩。また一歩と近寄る。

「下等な生き物相手にするな…な?」

なんとか欄を落ち着かせて教室に向かう姿が消えた。
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