【完】きっと、ずっと恋をする
バスケ部に入部してから三か月が過ぎた。
季節は夏に近づき、体育館も蒸し暑い。
Tシャツの袖から、筋肉がほどよくついた腕を見せる雄太郎にドキドキしっぱなしだ。
ツンツンって触りたいなとか。
付き合ったら抱きしめて欲しいなとか。
私をお姫様抱っこ出来そうだなとか。
妄想する毎日。
雄太郎とは携帯の番号とアドレスも交換して、春よりも距離が近づいていた。
いつものように雄太郎にテーピングをしている時にふと気づく。
いつもはテーピングをしながら、色々話をするのに、雄太郎は黙ったまま。
どこも見てないようなぼやけた目。
「雄太郎、どうしたの?具合でも悪いの?」
「いや、そういうわけじゃないけど……」
雄太郎はそう言ってハァっと小さくため息をこぼした。