【完】きっと、ずっと恋をする

「雄太郎の元気がない?」



先輩のマネージャーに相談してみると、先輩はまさかって驚いたように笑いながら、受け止めてくれなかった。



…でも、雄太郎をこの三か月見続けてきた私なら分かる。


いつもより声が出ていないこと。


いつもより走る姿が力強くないこと。


…大好きなバスケをしているのに、全く笑っていないこと。



そして、感じていた雄太郎の様子への違和感は最悪の結果として訪れた。



「雄太郎、どうした!」



突然体育館に響いた大きな声。


私は外で麦茶を作っていた最中だった。


外まで聞こえる声。

ただごとじゃない。



「雄太郎!」



私は水道の蛇口をひねるのも忘れて、体育館へ駆けこんだ。




< 19 / 56 >

この作品をシェア

pagetop