【完】きっと、ずっと恋をする
体育館の中には、雄太郎の他にも、何人か朝練習をしている後輩がいた。
「こっち」
雄太郎はそう言って、体育館のギャラリーへと続く階段へ私を引っ張った。
体育館からは死角になっていて、体育館には繋がっているはずなのに、閉ざされた空間のようだった。
「美月、はい!」
雄太郎は階段に座って、私に両手を差し出した。
なんだかワクワクしている雄太郎が可愛くて、私はカバンの中からチョコを取り出した。
「はい、どうぞ」
雄太郎にチョコを渡し、私も雄太郎の隣に座った。
「これ、くれたってことはさ…美月も俺と同じ気持ちってこと…だよね?」
雄太郎に言われた言葉に、急に心臓がバクバクと大きく動き出して、私は頷くので精いっぱいだった。