Voice
~♪……♪……♪
ギターの音合わせをしている優斗を横目で見ながら、手に持っていた雑誌をふと捲った。
写真の中では俺はちゃんと笑えていた…けど他のメンバーは皆上手く笑えていなかった。
啓や光も、心配してくれてるんだろう。でも仕事は仕事だから、俺がちゃんとしないと…。
「お前ら最近変じゃね?」
さっきまでソファーで眠って居た啓がいきなり起き上がって、呟いた。
「気のせい…やし」
ぎこちない笑顔を浮かべる。啓は怪しそうに俺を見ながら優斗の所へと走っていった。