新撰組の姫君 〜もしもの世界・斎藤一編〜
眼下に広がるのは珍しくもない光景だ。が、この道場でこの光景を見るのは2回目だ
血溜まりとそこに沈む人。
「…生存確認を」
そう声をかけると2人の隊士が動く。
「こちら既に息絶えています」
「…そうか」
「隊長。こちら微かながら呼吸が有ります。どうしますか?」
「…止血して運ぶ」
「了解しました」
男のほうは息絶えているが女のほうはまだ生きている。
屯所に運べばなんとかなるだろう。
「止血終わりました。」
「…俺が運ぼう。後は任せた」
止血が終わった女を抱え皆に声をかける。
…早く戻った方が良さそうだな。
そう判断し、屯所に向かい足を進める。
助かれば良い。
俺らしくない、そんなことを考えながら。
血溜まりとそこに沈む人。
「…生存確認を」
そう声をかけると2人の隊士が動く。
「こちら既に息絶えています」
「…そうか」
「隊長。こちら微かながら呼吸が有ります。どうしますか?」
「…止血して運ぶ」
「了解しました」
男のほうは息絶えているが女のほうはまだ生きている。
屯所に運べばなんとかなるだろう。
「止血終わりました。」
「…俺が運ぼう。後は任せた」
止血が終わった女を抱え皆に声をかける。
…早く戻った方が良さそうだな。
そう判断し、屯所に向かい足を進める。
助かれば良い。
俺らしくない、そんなことを考えながら。