新撰組の姫君 〜もしもの世界・斎藤一編〜

お片づけお片づけ。

「…これは血でしょうか?」

点々と散る赤い水。

「…おそらく、そうだろう。」

何をしたらこんな…

というか…倒れている人は無事なのだろうか…?

「…総司をここまで怒らせるとは、何をしたんだろうな。」

「総くん…何があったんでしょう?」

「…とりあえず、片付けるか。」

そう言って一君は私を下ろして隊士たちの方へと歩いて行く。

「どうするんですか?」


「…とりあえずどこかに置いておく。」

置くってそんなモノみたいに。

って…ほんとにモノ扱いなさっている…

首根っこを掴むとはまさに…


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