新撰組の姫君 〜もしもの世界・斎藤一編〜
部屋に戻り兄様が置いて行ってくれた道着に着替える。

コレだ。

自分が着るべき服は、道着だ。

『着物』じゃなく、『道着』なのだ。

動きやすさや、通気性がぜんぜん違う。

「着替え終わったか?」

「はいっ!!」

返事を聞いて平ちゃんが入ってくる。

「なんか、すげぇ生き生きとしてねぇか?」

「そうかな?楽しみだからかも。」

いつもの服を着たら元気になってきたなんて…恥ずかしくて言えない。

「まぁ、いいじゃない?」

「ん~?まぁいっか。道場行くぞ~。」

平ちゃんが適当な人で良かった。
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