天神学園高等部の奇怪な面々
自らもフェンスを乗り越える。

「ちょっ、危ないわよアリスカさん」

月の制止も聞かずに、フェンス向こうの僅かなスペースに降りるアリスカ。

「ほら、いい子だからこっちに来て、シー先輩」

なだめるように語り掛けるアリスカ。

ジリジリと後ずさりするシー。

彼は咄嗟に踵を返して走り去ろうとするが。

「!」

猫の体に対して、お菓子ポーチは少々荷が重かったのか。

体勢を崩し、屋上から転落しそうになる!

「シー先輩!」

アリスカが動いたのも、また咄嗟だった。

狭いスペースである事も忘れて跳躍し、シーの体を片手で掬い上げるようにして投げ上げる!

投げられたシーの体は、フェンス向こうのソフィアがキャッチ。

最悪の事態は免れた。

…但し、それはシーだけだ。

完全にバランスを崩したアリスカは、屋上からその身を躍らせ。

「くっ!」

反射的に片腕で屋上の縁を掴む!

その瞬間!

「うぁあぁぁあぁっ!」

全体重が細腕に負荷をかけたのか、アリスカは肩を脱臼してしまった。

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