同居の秘密。【完】
首を落とし、落ち込んでいると翔君が口を開いた。
「…家族と会えなくて、俺と居るって条件…意味がわからない」
「え…?」
「いいのか?家族には会わないで、俺と過ごして」
あ…。
そっか。
さっきの真顔は私の事を色々と考えてくれていたんだ…。
……嬉しいよ。
翔君は少し私に顔を近づけ、首を傾げている。
嬉しさに浸っていたので、翔君の顔が近くにあったのにはビックリ。
顔が火照ってしまう。