同居の秘密。【完】


言葉にならない言葉が出てしまう。


「え、あ、う、うん!もちろんです!逆に私でいいんですか!?」

テンパる私には今、自分が何を言ってるのかわからない。


手を何故、挙げて言っているのかも理解不能。


そんな私に翔君は口に手を当てて笑う。

そんな姿に見とれてしまった。


「あぁ、俺は大丈夫。千春、久しぶりの外出だけどどこに行きたい?」


この会話は端から聞いたらカップルの会話だ。


心の中でキュンッと何かが縮まった感覚に襲われた。



 
< 178 / 544 >

この作品をシェア

pagetop