同居の秘密。【完】
「えー…っと、…ゆ、遊園地!」
私がそう言うと翔君は目をまんまるく開けた。
「遊園地って…、もっと違う所でもいいんだぞ?親父が全部負担してくれるし」
翔君の気遣いに私は首を横に振る。
「遊園地がいいの」
私が遊園地が良いと言い張るのには理由があるんだ。
「…そうか。なら遊園地な」
「うん!」
1ヶ月くらい前かな。
翔君がリビングでテレビを見ているときにね、私も何見てるのかな?て気になってテレビを見てみたら
“某県遊園地特集”
って言う特集番組を見ていたの。
眉毛一つ動かさない翔君に私は尋ねたんだ。