Water World Wars ~軍人と少女の恋物語 【序】
「……」
心地よさそうに目を閉じていた青年も、目を開け、ジュリアンの姿を見て微笑む。
「随分と早かったんだな、ジュリアン。まだ昼過ぎだぞ」
「あぁ――今日は報告会議のみだったからな。お前は非番だったのだろう? クラウディオ」
「そうだ」
青年は小さく頷き、そして深呼吸をひとつ、吐き出した。
ジュリアンと共にこの屋敷の所有者となっているもう1人の男――クラウディオ。
彼の双子の弟で、年齢はもちろん同じ24――爵位も同じ公爵。
クラウディオも家のしきたりを違うことなく軍人として海王政府軍に属しており、階級は少将。
ジュリアンと比べてどこか人を遠ざけるかのような空気を出しているが、軍人としての能力は兄と遜色はない。
以前は戦闘用のロボットのパイロットとして、いくつかの戦場に赴いていた。
数々の戦果を挙げ、歴代のエースパイロットの中でもトップクラスの実力があると評価されている。
だが、本人はあまり軍人としての過去を輝かしいものであるとは思っておらず、そのことについてはあまり語ろうとはしなかった。
そこには、本人にしか理解できない“傷”があるのかもしれない。
心地よさそうに目を閉じていた青年も、目を開け、ジュリアンの姿を見て微笑む。
「随分と早かったんだな、ジュリアン。まだ昼過ぎだぞ」
「あぁ――今日は報告会議のみだったからな。お前は非番だったのだろう? クラウディオ」
「そうだ」
青年は小さく頷き、そして深呼吸をひとつ、吐き出した。
ジュリアンと共にこの屋敷の所有者となっているもう1人の男――クラウディオ。
彼の双子の弟で、年齢はもちろん同じ24――爵位も同じ公爵。
クラウディオも家のしきたりを違うことなく軍人として海王政府軍に属しており、階級は少将。
ジュリアンと比べてどこか人を遠ざけるかのような空気を出しているが、軍人としての能力は兄と遜色はない。
以前は戦闘用のロボットのパイロットとして、いくつかの戦場に赴いていた。
数々の戦果を挙げ、歴代のエースパイロットの中でもトップクラスの実力があると評価されている。
だが、本人はあまり軍人としての過去を輝かしいものであるとは思っておらず、そのことについてはあまり語ろうとはしなかった。
そこには、本人にしか理解できない“傷”があるのかもしれない。