Water World Wars ~軍人と少女の恋物語 【序】
 ジュリアンとは違い、漆黒のまっすぐな髪を持ち、それを伸ばして後ろにひとつに束ねて邪魔にならないようにしている。

 切れ長だがジュリアンとは違う幾分かの柔らかさを含んだ目に、色は同じ綺麗なエメラルドグリーン。

 眉目秀麗なその顔立ちは双子のジュリアンとよく似ており、ウイッグでプラチナブロンドのウェーブヘアーになれば、たちまち見分けがつかなくなるかもしれない。

 1人でいても女性の目を奪うには充分だが、ジュリアンと2人だと――騒ぎ立てられて然るべき、というところだろう。

 実際、軍関係の付き合いでパーティに呼ばれて出ると、そこにいる女性の視線は、スレンダーな長身で眉目秀麗な顔立ちのジュリアンとクラウディオの2人に釘付けになっている。

 そこにルーリュが同伴していると、男性の視線も否応なく集まり、結果的に会場の視線は全てこの3人に集中している、ということが良くあった。

 今のクラウディオは少将という階級に就いていながらも、兄と違ってあまり積極的に軍務に励んでいる風はない。

 ポジションは兄の補佐的な立場にあるものの、実際に動くことは少ない。

 主に書類処理を行い、その他はジュリアンの許容量を超えた仕事を引き受ける、というようなスタイル。

 とはいっても、急を要する事態が起こった場合はすぐさま駆けつけ、将官としての役目を充分に果たす。

 そんなジュリアンとクラウディオの双子の兄弟に、ルーリュ。

 ルーリュがまだ赤子の頃からの付き合いのある深く古い幼馴染だが。

 この3人は、それ以上の想いで結ばれていた。

 そう――「恋慕」という想いで。
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