15歳のラビリンス
15分くらいたっただろうか…?
カンナはいっこうに戻ってこない。
やっぱり無理とか話がこじれてるのかな…?
様子を見に行こうかと立ち上がった時、カンナが戻ってきた。
さっきまでの威勢のいい様子はどこにもない。
代わりに、暗い影を背負ってる感じで…。
…やっぱり、私と話す事拒否したんだ…?
「ごめん、美織遅くなって…」
「…拒否…されたんでしょ…?」
私の問いかけに、カンナは意外にも首を横に振った。