たった12ピースのパズル
それから
梅雨でジメジメしていて家を出るのが億劫でも
誰も迎えに来てくれなくても
私は学校をあまり休まなくなった。
授業がつまらないのは変わらなかったけど
サボらずにきちんと出てみたし、
先生の言うこともよく聞いた。
それを見た光に雪でも降るんじゃないかってからかわれたりもしたけど
ただの気分だと言ってごまかした。
崇は…
あれから一度も話していない…
タクのことを彼氏だと誤解したままだけど
誤解を解いてまた期待を持たせるのもどうかなって
結局何も変えられないまま時間が過ぎている。
あと
なぜかタクと先生がスゴク仲良くなった。
年齢はタクが3つ上らしくて
『良輔』『タクさん』
と、呼び合い、カフェでしゃべっている。
今日も…
何人かの友達と適当に遊んだ後
晩ご飯を食べようとカフェに寄ると
「よぉ、高峰!」
先生が私のいつもの席に座って
こっちに向かって手を挙げてきた
「…そこ、私の場所」
軽く睨みながら言う
けど先生は
「おぉ、そうだったな」
となぜか笑顔全開で、楽しそうに隣の席に移動する
「…酔ってるの?」
クルっと振り向いてタクに聞いてみるけど
「いーや、一滴も飲んでないよ。琉那が来てうれしいんだろ」
と、タクも何だかニコニコと機嫌が良くて…
はぁっと小さく息を吐いた
梅雨でジメジメしていて家を出るのが億劫でも
誰も迎えに来てくれなくても
私は学校をあまり休まなくなった。
授業がつまらないのは変わらなかったけど
サボらずにきちんと出てみたし、
先生の言うこともよく聞いた。
それを見た光に雪でも降るんじゃないかってからかわれたりもしたけど
ただの気分だと言ってごまかした。
崇は…
あれから一度も話していない…
タクのことを彼氏だと誤解したままだけど
誤解を解いてまた期待を持たせるのもどうかなって
結局何も変えられないまま時間が過ぎている。
あと
なぜかタクと先生がスゴク仲良くなった。
年齢はタクが3つ上らしくて
『良輔』『タクさん』
と、呼び合い、カフェでしゃべっている。
今日も…
何人かの友達と適当に遊んだ後
晩ご飯を食べようとカフェに寄ると
「よぉ、高峰!」
先生が私のいつもの席に座って
こっちに向かって手を挙げてきた
「…そこ、私の場所」
軽く睨みながら言う
けど先生は
「おぉ、そうだったな」
となぜか笑顔全開で、楽しそうに隣の席に移動する
「…酔ってるの?」
クルっと振り向いてタクに聞いてみるけど
「いーや、一滴も飲んでないよ。琉那が来てうれしいんだろ」
と、タクも何だかニコニコと機嫌が良くて…
はぁっと小さく息を吐いた