片想い×片想い 番外編
あぁ…どうしよう…。



二人で初めて迎えるクリスマスが…


何時間も待たせた上に、

デートプランもなし、



これはあんまりすぎる…!


こんなんじゃ、本当に振られる…。




廊下を歩きながらグルグルと不安が渦巻いていた。




『じゃ、まず腹ごしらえからしますか』



香月は俺をリビングへと案内してくれた。



広いリビングのテーブルの上には、たくさんの料理が並んでいた。




『うわぁ―!旨そ!!』



腹ペコの俺は思わず飛び付いてしまった。




『潤也の口に合うといいけど』



そう言いながら香月は飲み物の支度をしている。



…もしかして



『これ全部香月が作ったのか!?』




こんなたくさんの料理を…。




『うん、待ってる間に。料理作るの好きだし』




俺のために作ってくれた料理。


こんなに大変だったろうな…。



もう、

嬉しくて、

愛しくてたまらない。





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