君とれいんぼー
「今日は、許す」

そんなことを言うきみの耳は
真っ赤になっていた。

急にいとおしくなって

きみの前に回り込んだ。

逃げないように頬を掴んで
真っ赤な顔を見つめて

唇にキスを落とした。


「…あ、虹」

「えっ?」

俺の後ろを見て呟くから
振り返るとそこには綺麗な虹が出ていた。

「…綺麗だね」

「いや、お前のほうが…」

「えっ?」

「…や、なんでもない」

「ちょっと照れないで言ってよーお前のほうが?」

「…綺麗だよ」

「んふふ。ありがとう」




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