君とれいんぼー

アパートから、その公園まで歩いて
東屋に座ってそんなことを思い出していた。


日陰だったはずのその場所は
いつの間にか傾いた陽に照らされていて

ひとりぼっちの影が伸びている。

濡れている頬を袖で拭って

立ち上がった。

「よし、行くか」

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