永久の贄[BL]
程なくしてやってきたババ様に海理と同じように痛む所はないだとか、

違和感はないのかだとかいろいろ聞かれ。今度は気を失わなかったけれど、

効果を持続させる為だとか言ってまた術をかけられて。

……早い所呪いの解く方法見つけろ、っての。

ババ様にこんな事を感じるのは失礼なことなのかもしれないけれどさ。早くとっとと解いてもらいたい。

いずれまた来るであろうあの激しい痛みはもう味わいたくなんかないから。


「彩十、オレはもう出る。さっきも言ったが今日は大人しくしていろ」


少し遅めの朝食を平らげたその直後、海理はすぐにいなくなった。

横になっていた俺の頭を軽く優しく撫でてから。……なんだろう。

変な違和感をずっと抱いている。抱いているのは胸じゃなくて海理。

海理だけじゃない。昨日の雪や月花の態度だって少しおかしい気がした。

まるで呪いが解ける方法がないって早々に諦めきってしまっているかのよう。妙に優しすぎる。
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