永久の贄[BL]
「お前、長様信用していないのかよ? あのお方が何かに失敗した事、あったか?」

「いや、長様を信用していない訳ではないんだ。ただ……」

「ただ?」

「彩十様を一日でも長く生きさせる事が出来るのかが不安なんだ」

「食い止めるのにも限度があるからな……だがもたせないと」

「彩十様は一か月持つか持たないかと言われている状態。
いつ呪いに大きく蝕まれて死ぬか分からない状態なのだぞ?」

「確かに我々の命もかかっているからな。彩十様の死は里全体の死と言っても過言ではないし。
……それにしてもだ。彩十様も辛いだろうな。生まれ育った村の奴らに裏切られたも同然だ」
< 161 / 267 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop