永久の贄[BL]
まるで誰かに俺の居場所を告げるように。
あまりにも唐突過ぎたから、俺は身をこわばらせてしまい、
それより先の言葉を言う事が出来なかった。
「いくら長の伴侶の方とはいえ、その言葉ばっかりは聞きつてなりません。
貴方がそんな事を言ったらいけません。その言葉を言ってしまったらそれこそ里の崩壊です」
今度は優しくしかるような口調で、淡々と哉は喋り出した。
「別に彩十様が死んで俺達も死んでも、俺は彩十様を恨みません。
恐らく俺だけじゃなく、この事実を知った者なら誰でもそう思うでしょう。
それにです。俺が思うに、長は何も考えていないとは思えません。
長は貴方を愛していますし。何か術は必ずあるはずです。
だから彩十様、貴方はその術が見つかるまで生きなければなりません。
一ヶ月持つ持たないがなんですか。そんなの、ババ様の憶測にしかすぎません。
それ以上生きようとは思わないんですか?
……最悪術が見つからず死んでしまったら、俺達もお供します」
あまりにも唐突過ぎたから、俺は身をこわばらせてしまい、
それより先の言葉を言う事が出来なかった。
「いくら長の伴侶の方とはいえ、その言葉ばっかりは聞きつてなりません。
貴方がそんな事を言ったらいけません。その言葉を言ってしまったらそれこそ里の崩壊です」
今度は優しくしかるような口調で、淡々と哉は喋り出した。
「別に彩十様が死んで俺達も死んでも、俺は彩十様を恨みません。
恐らく俺だけじゃなく、この事実を知った者なら誰でもそう思うでしょう。
それにです。俺が思うに、長は何も考えていないとは思えません。
長は貴方を愛していますし。何か術は必ずあるはずです。
だから彩十様、貴方はその術が見つかるまで生きなければなりません。
一ヶ月持つ持たないがなんですか。そんなの、ババ様の憶測にしかすぎません。
それ以上生きようとは思わないんですか?
……最悪術が見つからず死んでしまったら、俺達もお供します」