永久の贄[BL]
しかしそんな余裕はなく。

二人にビシビシとしごかれ、体力は食べる以外の力は残っていないに等しかった。

異形の者と言うだけあってか、叩く力が雪は男だからともかく月花までも強い。

身体に軽くあざが残るような気がする。それでもまともな味噌汁はなんとか作り方だけは覚えた。


そんな今日の夕飯はその苦労して作った味噌汁と、真っ黒の味噌汁と、

焼き魚と雪が作っていたおひたし。

黒い味噌汁に至っては俺が責任を持って処理する事になった訳で。

一気に飲み干して、それから思う。もうこんな味噌汁は作らないと。

絶対にこんな過ちはもう起こすまい。
< 45 / 267 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop