永久の贄[BL]
「ごちそうさま」


海理がいないから今日の夕飯は三人だけの物。

雪と月花が食器を片づけていると、雪が思い出したかのように言った。

“お味噌汁が残っているので、海理様が帰ってきたら飲ませる”と。

なんて事をしようとするんだと言いたいところだったが、もうそれどころの問題じゃない。

食べたら食べたで疲れがどっと押し寄せてきたから。


「もう、寝る……風呂は明日の朝に入るから」


部屋に戻った時には布団も敷かずにそのまま畳の上に寝転がり、目を閉じたらもうそのまま眠りの中。

雪と月花の手ほどきとやらはあれだけじゃないだろう。

そう思うとこれからの日々が余計に恐ろしい。そう思いながら。
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