永久の贄[BL]
「ババ様は、それだけを言う為に俺の所に来たの?」

「それだけじゃないぞ。ずっと気になっている事があってのう……」

「気になる事?」

「どうもお前さんと出会ってから妙に何かが引っ掛かるのじゃ……
しかし分からなくてのう。海理を見に行くついでにお主も診に行こうと思っていたのじゃよ」


そう言ってババ様は俺の体をじろじろと舐めまわすように見る。

まるで第二の海理だ。あいつも舐めまわすように見る時があるから。

違いは裸かそうでないかくらいだろう。

……気が済むまでそうしてあげよう。ババ様が何に引っ掛かってっているのかは知らないけれど。


「やっぱり分からぬのう……うーむ…………」


ババ様がこんなに頭を悩ませるなんて。珍しい事なのだろうか。
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