hair salon 『K』

どす黒い感情が広がっていく。


《なに嫉妬してるんだろう…》

そんなことを思っていると涼太に呼ばれた。


近づくと小声で

「棚の中のタオル少なくなってるから補充よろしく」

と言われた。

私は頷いてタオルを取りに行く。


そしてタオルをカゴに入れて棚へと入れていると、麻百合さんのシャンプーが終わった。


「麻百合さん、終わりました。お席にどうぞ。」


「ありがとう。涼太のシャンプーって気持ちいいわよね。」


「それはありがとうございます。」

涼太がにこやかに笑う。


と、麻百合さんと目があった。

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