Perfume〜時の調香師〜
俺と女は睨み合い……


「あー!!思い出したわ!」


女が転んだ男を捕まえながら叫んだ


「あんた!ローズ姫のときの変な男ー!」


「あーー!呪いをかけた変態魔女!」


「………誰が変態よ」


女はローズ姫に呪いをかけた魔女のドロシーだった


「おぃ!!話すならおれぬきで話せよー!!っか重たい!どけよ!」


「つくづく嫌な王子ね!!人の薬ばらまいといてー!もぅ許さないんだから」



どうやら若者はドロシーのお怒りを受けたらしい……


「ってかドロシーなんでここにいるんだ?」


「え〜?魔女は神出鬼没なのよ!……ただこのわがまま王子を追いかけてきただけだけどね」



どうやら若者はどっかの王子らしい


「わーかったから!謝ればいーんだろ!すいません」


そのすいませんは絶対心込めてないだろ…


「ダメ!もう許してくれないんだから!魔法でお前にお仕置きしてやるー!」



「とりやぁー!!」


とりやぁーって魔法のくせに呪文がないのか…?

ボン――!!


もくもくと立ち込める煙の中……現れた王子のすがたに俺とドロシーはびっくりした


「ドロシー…これは…」


「失敗しちゃったみたい…」


王子は……

「ギヤァーなんだこれ!」

身長はかなり…いや物凄く小さく…ピョコピョコはねる…まぁ多少はかわいい……


「仕方ないじゃない!失敗しちゃったもん」


カエルになっていた


多分今回の物語は

「カエルの王様か」


多分主人公はカエルのこいつだ
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