◆少年革命進化論◆
御李は、俺から受け取ったビニィルの袋をガサガサと漁りながら、
今日も結局授業さぼっちゃったよー。とぼやいている。

その点俺は優等生で、授業にはきっちりと出席しているので、(ipod装着。)
バァカと言ってやったら御李ににらまれた。
俺は何も悪くない。

しかしこいつは、話を聞くに全く授業に出席していないらしいが、
ちゃんとクラスに友達とかはいるのだろうか。
俺は柄でもないことが気になったので、御李に聞いてみた。

御李は別になんて事なさ気に、
あぁ、いるよ。と言って、それから

「でも、スズみたいにいつも一緒にいる程の人はいねぇけど。」
「別に俺はいつも一緒にいるつもりはないんだけど。」
「じゃぁ、一緒にいたいと思える程の人はいない、つった方が良い?」
「好きにして。」

ははっ、とおかしそうに御李が笑って。
その手はまだパンの袋をガサガサと鳴らしていて、
俺は早く食べれば良いのにと思いながら、ずっとそれを見ていた。

「何かさー、まだ会って1ヶ月くらいだけどさー、俺スズとはもっと早くから会いたかったかも。」
「何、それ。」
「もっと早くから友達になりたかったなー、って意味。」
「ふぅん。でもお前なら友達いっぱいいただろー。」

俺がそう喋っている間に、御李はようやくパンをかじって。
そして、思ったとおりに眉間にしわを寄せた。
それを見て爆笑している俺を、御李は恨めしそうににらんでいたが、涙目だったので迫力はなかった。

「うぜー。」
「人に昼飯頼んでおいて言うセリフかよ。」

御李は納得いかないように俺をにらんでいたが、
しばらくするとあきらめて続きを食べ始めた。
まずそうだった。

「俺さ、あんま友達っていねぇのよ。」

しばらくして、突然御李が口を開いた。
さっきの俺の言葉に対する返事なのだと、しばらくしてから気づく。
その答えは、結構意外なものだった。
御李のような人間は、いつも沢山の人に囲まれているものだと思っていた。
そう言うと、御李は少し困ったように笑って。

「女の子はね、いっぱい遊んでたけど。男の友達ってほとんどいなかったかなー。」
「あぁ、そういう事か。」
「まぁ、ね。」

< 4 / 4 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

公開作品はありません

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop