ホスト教師
でもね、私笑ったんだよね、可笑しいとかでなく、綺羅先生があまりにも必死で、真っ直ぐ私を見たから、恥ずかしくて、照れ隠しに笑ってしまった。





「松崎の笑顔可愛いぞ。」





さっきダサいって言ったよね。




誰も私に興味持ってくれなかった、綺羅先生だけが私に声かけてくれたのが、本当は嬉しかった。





いつまでも過去に捕らわれて、自分で自分の殻にとじ込もっていたのかも知れない。





まだ勇気は持てないけど、少しずつ前を見ようかな。




「松崎明日も元気に登校して来いよ。その前にその眼鏡と髪形なんとかして来いな。」





無理です。





変わりようないですから、それにこの眼鏡レンズ入ってません。





でも眼鏡取るにはかなり勇気がいる。











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