最後の世界がきみの笑顔でありますように。


「坂原……。ありがとう。」



そう言って笑う。しばらく二人で笑い合っていると、翼君達があたし達に気付いた。



「お姉ちゃん!ご飯食べよう!!」



翼君と柚ちゃんがあたしの手を引っ張る。



「うん!」



引っ張られるまま、席に着いた。



「お兄!これ僕が作ったの!」



秋君が坂原の皿の上にある目玉焼きを指差して言う。



「秋の手作りか!!楽しみだな!」



坂原は秋君の頭を撫でながら笑った。



「翼君と、秋君と柚ちゃんのは、お姉ちゃんの手作りだよ。」



「やった〜っ!!」



翼君が嬉しそうに笑う。その笑顔につられてあたしも笑った。



「漣のも食べたい〜!!」


「今度ね。」



子供みたいにいじける坂原をサラッとあしらって手を合わせる。



「「「「「いただきます!!」」」」」




こうして賑やかな朝食が始まった。









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