~初恋~私と彼の10日間。
私と硫飛はその日の夜、存在を確かめ合うようにして眠った。




硫飛は私にその日の夜最後の言葉を残した。




“今はずっと一緒にいることは出来ないけど…来世は絶対一緒になろうな”




私も硫飛に誓った。




“来世で私ずっと待ってる迎えに来る日まで”




私はその時は涙を流さなかった。




だって笑って見送ってあげたかったから。




誰よりも一番泣きたいのは硫飛だと思うから。




私は最後まで笑ってることにした。




私が泣いたら硫飛が悲しくなるから。




硫飛が安心できないから。




私はずっと笑ってあげようと思った。








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