五里霧中



「このっ―――」


「やめとけ」


すっかり冷めた表情をした彼は、静かに他の二人を制した。


「どうした?負けを認める?」


そんな下らないボクの挑発さえ鼻先で笑い飛ばし、彼は言った。



「お前なんか、どーでもいい」



その一言で彼らはボクから目をそらし、談笑を交えながら去っていく。


待ってくれ。


違う、違うんだよ。


ボクは喧嘩を売りたいんじゃないんだ。



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