五里霧中



神様がこの世界にいないんだとしたら。


ボクは……―――



「っ!」


「おい!待て!」



気がつくと、ボクは走り出していた。


いつからか降り出した雨が容赦なくボクの行く手を阻む。


「待て!ブッ殺されたいのか!」


後ろから飛んでくる男の声に、足がもつれそうになる。


でもここで足を止めたら本当に殺される。


走り出してしまったボクの足は、決して止まれない。



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