五里霧中
まったく、その通りじゃないか―――。
強張っていた腕から、ゆっくりと力が抜けていく。
それに伴ってすーっと息を吐くと、だんだんと体が縮んでいくように感じた。
「おじさん……」
「あぁ?なんだ、命乞いか?」
今、おじさんは楽しそうに醜悪な笑みを浮かべていることだろう。
うつ伏せに倒れたボクには確認することができないけど。
ボクは力いっぱい脱力(矛盾?)して、生気の欠片も感じない声で懇願した。
「おじさん……ボクを殺して」
とにかくこの地獄から、逃げ出したかった。