五里霧中




その結果、ボクは一つの『お人形』を作り上げてしまった。


それが“彼女”だ。


結局僕が欲しかったのは、お友達じゃなくてお人形だったってこと。



だってそうだろう?


僕の中に自我があるように、周りの人間にも心がある。


絶対をもった人間なんていないんだ。



だから、僕が手に入れたのは哀れなお人形。


なんでも言うコトを聞いて、僕の側を離れなくて、恐ろしいくらいに無邪気な。


―――そう、あの子はとても無邪気な子なんだ。



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