五里霧中
「じゃあ、肉と魚どっちが好き?」
「肉は生で食べたらお腹を壊す」
「魚は腐ったのを食べたらお腹を壊す」
「それもそうだね。じゃあきちんと火を通した肉はどう?」
「「別にいいよ」」
「わかった」
僕が頷くが早いか、二人は素早く扉を閉める。
再びガチャガチャと何かをいじる音が耳に届いた。
きっと何重にも鍵を掛けているんだろう。
それでも構わない。
いつか彼らが心の鍵を開く近道になるのならば。