五里霧中



「じゃあ、肉と魚どっちが好き?」


「肉は生で食べたらお腹を壊す」

「魚は腐ったのを食べたらお腹を壊す」


「それもそうだね。じゃあきちんと火を通した肉はどう?」


「「別にいいよ」」


「わかった」


僕が頷くが早いか、二人は素早く扉を閉める。


再びガチャガチャと何かをいじる音が耳に届いた。


きっと何重にも鍵を掛けているんだろう。


それでも構わない。


いつか彼らが心の鍵を開く近道になるのならば。


< 35 / 351 >

この作品をシェア

pagetop