五里霧中



うだるような暑さの中で動きすぎたせいか、頭がクラクラしてきた。


やっぱり黙って買い物に行けばよかったかもしれない。


あー、でもなぁ。


僕は立ち止まり、低い廊下の天井を見上げた。


あの子達を見捨てたら、所詮あいつ等と同じということになる。


それだけは、許せない。


人を人とも思わない悪徳な集団だ。


金のためならどれだけ嫌がっても里子として売り飛ばし、その子は里親という名の犯罪者の下で遊びのためだけに使われる。


そもそも真面目に子供を引き取ろうと思う人間はあんなところに来ない。


あそこに来るのは、欲と金に狂った暇な金持ちだけ。


< 36 / 351 >

この作品をシェア

pagetop