五里霧中





「どこ、行くのー?にぃに」


顔は笑っているが、目が据わってる。


だから面倒だと言ったんだ。


彼女は自分が満足するまで帰してはくれない。


もっと早く立ち寄るべきだったなー。



「でもにぃには買い物に行かなきゃ。リンはいい子だからわかるよね?」


「えー、リンわかんないよー。だってリンいい子じゃないもん」



すっかりその気になっているようだ。


困ったなぁ。今日はスーパーの特売なのに。


あながち嘘でもない。



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