My Little Girl(加筆修正中)



「キスって、お前なぁ」

「あるの?」

ふぅ~

「あるわけねえだろうが、この馬鹿アズ!」

「えぇ~」

「じゃあ、お前はあるのかよ?」

アズは満面の笑みを浮かべて

「あるよ」

なっ、なに?

「誰とだよ!…あっ、一馬とだろう」

頬を膨らませ

「違うもん」

「じゃあ誰と」

声が低くなる。

と、アズはニコリと笑い

「奏ちゃんとに決まってるじゃん」

「はっ、はぁ~ 俺と?いつ?」

したか?

今度は、膨れっ面になり

「あ~忘れたんだ。信じらんない」

ちょっと待て!

「あれは、七五三の3つのお祝いの日よ」

三つ参り…

はぁ~

そんな大昔の話しかよ。

「証拠写真だってあるんだからね」

むきになってるし。

「…お前なぁ、そんなガキの時の事覚えてるか!」

「ひ、ひどーい」

半泣きになってる。

おーい、誰かなんとかしてくれ。

――



「奏ちゃーん」

「悪かった。俺が悪かった!だから、機嫌直せ、なっ!」

「うん、奏ちゃんのファーストキスの相手は、私なんだからね!私のファースト キスも奏ちゃんだから…奏ちゃんね…これからも、私以外とキスしちゃ駄目だか らね!」

「はぁ?」

アズは、自分の言ったことに気がついたのか、手で口を覆い真っ赤になった。

――



微妙な沈黙のなか、観覧車は地上に戻った。





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