My Little Girl(加筆修正中)



「…ちゃん、奏ちゃんったら」

「へっ?」

「どうしたの、ぼんやりして?」

「あっ、悪い。何でもない。で、なんだ?」

アズに視線を移すと

「うん、真理ちゃんに電話しようと思って。行くのかどうか」

「そうだな」

「あ、真理ちゃん、うんそう。大原君も行けるって…うん、じゃあ後でね。バイバイ」

携帯を切り

「真理ちゃんと大原君も行けるって。よかったね」

「あぁ。あ、家に連絡入れといた方がいいな。電話しとけ」

「うん、そうだね」

再び携帯を取り上げ

「お母さん?うん。楽しいよ。えっ、やだ~お母さんたら。あ、あのねクラブの先輩達にクリスマスパーティー誘われたの。うん、遅くなりそうなら電話するね。じゃあね」

「おばさん何だって?」

「奏ちゃんと2人楽しんで来なさいって」

ニコニコ笑ってる。

ドキッ!

アズが笑顔を向ける度に心臓が…

「奏ちゃん、大丈夫?なんか変だよ」

「あっ あぁ、大丈夫だ。何でもない」

お前の笑顔のせいだとは言えるわけない。

「そう。ならいいけど」

「そろそろ行こうか」

「うん」

カフェを出て駅に向かう。



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