My Little Girl(加筆修正中)



「お前、幸せ者だな」

「……」

「だってそうだろ。亜澄ちゃん自身が食わず眠らずの酷い状態なのに、お前の心配ばかりしてる。俺にも『奏ちゃんに余り酷い事を言わないで』って頼んでんだぞ。亜澄ちゃんに頼まれなきゃ、俺、お前をどついてるとこだ」

「謙介」

「原因は何だ?」

俺から視線を逸らす。

「亜澄ちゃんも原因が分からないって悩んでた。いい加減話したらどうだ?」

「……」

「奏…怒るなよ。4日に何かあったから、亜澄ちゃんを…お、襲っ」

「襲いかけた!」

「奏!?」

もしかしてって思ったけど…

「気が付いたら…ア、アズを追い詰めてた」

奏が頭を抱え込んだ。

ど、どう言えばいいんだ。

「4日に何があったんだ?」

「……」

「何かあったから亜澄ちゃんを」

「あの日、本屋からの帰りに…」

やっと、話す気になったか。

「うん」

「東高の奴に会ったんだ」

東高…

「バスケ部のか?」

「あぁ」

「そいつが…」

「挨拶とかして普通に話してて…」

「……」

「そいつが、ふと年末の…」

「年末?」

「あぁ。暮の30日にデパートで、アズを見たって…」

???

デパートで亜澄ちゃんを見かけたからって、何で…

30日つったら、俺や奏はバスケの連中と一緒だったっけ。



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