My Little Girl(加筆修正中)

――



いた!

「あなた、仲秋君とどういう関係?」

3人組の1人が聞いている。

助けなきゃ!

一歩踏み出しかけた時、

「えっ、どういう関係って…生まれた時からの知り合いですけど」

なんか危機感の無い亜澄ちゃんの声。

「えっ?」

「あっ、生まれた時は分かんないか。えっと、あ、もの心ついた時からです。家がお隣りさんなので」

それがなにか?みたいなニュアンスで答えてる。

それには相手の方も気を削がれたみたいで

「幼なじみなの?バスケのマネージャーとしてだけじゃなく」

「はい。あっ、なにか奏じゃないや仲秋先輩、皆さんにご迷惑かけましたか?
すみません」

頭を下げてるし。

これには相手も驚いて言葉が出ないようだ。

「奏いや仲秋先輩、悪い人じゃないんです。根はいい人なんです。 ただ、ぶっきらぼうっていうか、あんまり喋らないので気を悪くさせることもあると思います。ごめんなさい、本人に言っときますんで許して下さいませんか?お願いします」

また頭を下げてる。

もぅ、亜澄ちゃん、 あなたって子は…



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