My Little Girl(加筆修正中)



「ねぇ~ 顔赤らめる仲秋君を見られるなんてねぇ」

小野寺先輩!?

周りもここぞとばかり野次る。

何なんだよ、コイツらは。

人を おもちゃにして遊ぶな!

「だって、仲秋奏太っていえばポーカーフェイスてかクールで有名じゃない。なのに亜澄ちゃんが入って来ただけで。フフフ…キャラ崩壊?って感じだし」

キャラ崩壊って、俺どんなキャラなんだよ。

「ほんとよかった。仲秋君も赤い血が流れてたんだね」

また、みんなが笑う。

「あ、あの~」

アズ?

「何?亜澄ちゃん、言いたいことがあったら言えよ」

浅野先輩が優しげに

「仲秋先輩そんな冷たい人じゃないです。凄くすごーく優しいです。いつも私を庇ってくれるし、いい人なんです。私、大好きです!」

シーン…

一瞬

静まり返った。

あ、アズ?

お前、何を言いだすんだ!こんな所で…

みんながアズを注視してるし。

俺は俺で…固まった。

「あ、亜澄ちゃん」

小野寺先輩が

「あなた、今…」

アズは小野寺先輩に視線を移し

「はっ、わた、私、今!」

いきなり手で口を押さえる。

はぁ~

もう遅いって!

「仲秋、女の子から先言っちゃったぜ。お前どーすんの?」

浅野先輩のこの言葉に周りの奴らが俺を見る。

アズは…

真っ赤で今にも泣きそうで…

ヤバい!

アズに泣かれるのは苦手だ。

「アズ、ちょっと来い。…お先失礼します」

アズを引っ張り店を出た。

残った奴らは、ニヤニヤ見送ってた。



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