期間限定恋愛



「さ、聡は?」

赤く腫れてるであろう目を見られないように俯きながら聞いた。

「茉莉、泣いた?」

「っへ?」

さっきから質問しても、全部質問で返されて…

「泣いてない!!」

顔を上げた私を見て悲しそうな顔をする。

「お前は、誰を思って泣いたわけ?」

ゆっくり近づいてくる聡。

「誰を思って…?」

そんなん、
どう考えても聡でしょ!


心の中ではいつもみたいに言い返せるのに、ケンカ友達で居られるのに。

聡の顔を見たらダメだ…。



嫌われたくなくて、







「…なんでもない。」

今頃だけど。
今頃になるけど、


言葉遣い直すし…

もう、憎まれ口は叩かないからさ…。







だから、私を見てよ…

女として、私を……



< 10 / 52 >

この作品をシェア

pagetop