期間限定恋愛



「誰がバカだよ?」

「っへ?」

目をこすっていた手を止めて振り返ると
腰に手を当てて険しい顔をした聡の姿。


「っえ?誰がバカだって?」

少し息を切らして、
髪をかきあげて…

「茉莉、誰がバカだよ?」

ゆっくり私に近づいてくる。



なんで?
なんでここに居るの?

なんで?
なんで私に構ってくれるの?

なんで?
なんでそんな
寂しそうな顔してるの?


一杯一杯
思うことはあったのに、
やっと私から出た言葉は、

「聡…授業は…?」

ってどうでもいい話。



「茉莉は?」

適当に置いてある机に座って聡は私に尋ねる。


「私は…サボり?」

「ふ~ん。」



< 9 / 52 >

この作品をシェア

pagetop